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シーリングワックス
シーリングワックスとは シーリングワックス（Sealing Wax）は、封蝋（ふうろう）とも呼ばれ、封筒や文書の封をするために用いられる、特別なワックスです。古代から使用されており、特に中世から近世にかけて、文書の改ざん防止や信憑性を高めるために使用されました。現代では、その美しさとエレガントな印象から、手紙や招待状、ギフトの装飾として使われることが多くなっています。 古代の起源: シーリングワックスの歴史は古代エジプトやローマ帝国にまで遡ります。当時は、粘土や蜜蝋を使用して文書を封じ、重要なメッセージの保護や送付者の識別に使われていました。 中世ヨーロッパ: 中世に入ると、封蝋は広く使われるようになりました。特に、貴族や政府の文書、法的な契約書、ビジネスの通信において、封蝋は信頼性の証として使われました。この時代には、封蝋に家紋や個別のシンボルを押すスタンプ（シーリングスタンプ）も一般的でした。 近代から現代: 近代に入り、封筒が普及すると、シーリングワックスの使用は徐々に減少しました。しかし、今日では再び人気が高まり、特に結婚式の招待状や高級な手紙、ギフトのラッピングに用いられることが増えています。